発達障がいの症状 「ことばより先に手が出る!」の理由

2018/03/21 | 知れば納得!症状と理由 シリーズ

こんばんは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。

 

ずいぶんとご無沙汰しちゃってます…。

1~3月は更新が不定期になってしまい
ごめんなさい💦

 

 

先日のお休み、梅見に行ってきました~。
お天気に恵まれ、絶好の梅見日和♬

忙しい3月だけど、だからこそ!!
なんとか毎年かかさず行ってます🌸

もはやこれは意地なのかも?(笑)

 

奈良にもいくつか梅の名所があり、
広い敷地に梅の木がずらりと並ぶ姿は
圧巻ですね。

ぜひお近くに寄られた際は、
梅見に奈良に来られてはいかがでしょうか?

 

 
 

さて、本日は久しぶりの
< 知れば納得!症状と理由シリーズ >を
お送りいたします♪

 

今日のテーマは

「ことばより先に手が出る!!」の理由

です♪

 

よつばでのご相談で、よく耳にするのが

「言えばいいのに先に手が出ちゃうんです」
「見えたら最後、すぐ触ってしまうんです」
「貸してって言わずに取ってしまうんです」

というもの。

 

ADHDを持つ子や、
ことばの発達がゆっくりの子に
多くみられる症状・状況ですね。

トラブルの元になってしまい、
園や学校では先生から怒られる場面も
増えてしまいます…

 

でも、これには明確な理由があります!

なぜことばより先に手が出てしまうのか…
少し分析してみましょう(^^)

 
 

 
 

上記のようなご相談を受けた場合、
私は必ず、掘り下げて質問していきます。

「どんな状況でそうなりやすいですか?」

 

すると、手が出る状況の大半は、
「~したい!」と要求している場面だったり
「嫌!やめて!」と拒否している場面
なんです。

強い強い、自己主張場面とも言えます。

 

これって少し見方を変えれば、
「明確に、自分の意志・主張を持っている」
「相手に伝えようと努力している」
ということ。

その強いパワー・伝達意思・熱意は
大切にしたいですよね!!

 

せっかくの ” 伝えたいこと ” も
うまく言えない、伝わらない(>_<)イライラ…
くみ取ってもらえない(>_<)イライラ…

そんな毎日の中で、
ストレスがちょっとずつ蓄積すると

「どうせ言ったって伝わらないもん!」
「ことばで言うより動いた方が早い!」

と、手が先に出るように誤学習して
しまうんです :;(∩´﹏`∩);:

 

こうなってしまうと、
せっかくの熱意ややる気も空回り。

良かれと思ってやったことさえも、
周囲に誤解されてしまう場面も…(T_T)

 

そして、子ども本人も、
派手な行動をすればするほど

「大人の注意を引けた!構ってもらえた!」
「うまいこと要求が通った!!」

なんて、大きな勘違いをしてしまうことも
あるんです。

 

あぁぁ… 負のスパイラル…

 
 

 
 

大切なポイントは…

「相手に受け入れられやすい
 ことばを使った自己主張の仕方」を
知っているかどうか・出来るかどうか

なんです。

 

これをマスターするには、
ちょっとずつスモールステップで、
言葉のやりとりがうまく成立するように
練習していく必要があります。

 

やりとりの練習と聞くと、ちょっと
遠回りしているような印象を受ける方も
いるかもしれません。

でも、
ことばのやりとりによる成功体験を積んで
「ことばって便利っ♪」って思わないと、
うまく使いこなせないままになります。

伝えたい内容・気持ち・熱意も
相手にわかりやすく伝えて初めて、
共感してもらえるのですから(^^)/

 

次回は、STが行う
やりとり・コミュニケーションの練習を
少し覗いてみようと思います♪

お楽しみに(^^)/


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