こんにちは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。
毎日の通勤途中、
綺麗なお花がたくさん目に映って
楽しいドライブになっています☆
綺麗すぎて、何度か
路肩にとめて撮影しちゃってます(笑)
今日はチューリップ♬
発達障がいをもつ子ども達は、
”変化” が苦手。
「ちょっと違うけど、ま、いいや」
というわけにはいきません(>_<)
そんな子ども達の「なんか違う」事件簿✐
今日は聴覚過敏をもつB君のお話です。
🍀 事件2 音が回ってる 🍀
2年生になったB君のお母さんから
来塾してすぐ、こんな相談がありました。
「最近、耳ふさぎをよくしていたり、
吐き気がするとか、頭が痛いとか
言ってるんですけど・・・」
新学期に入って、B君の様子が何か変…。
お母さんは心配になって、
耳鼻科や小児科にも回りましたが、
明確な原因は見つかっていないようです。
B君は、自分のことについて
ことばで詳しく説明することが苦手で、
ご両親も周りの大人も
原因がわかりにくいようでした。
心配ですよね…
よつばにきたB君は、
ゆっくりと、一生懸命ことばを探しながら
説明しようとしてくれています。
私は、B君が説明しやすいように、
ことばの選択肢をたくさん出して
伝えたい言葉を探せるようにしました。
また、教室の見取り図などを絵にして
イメージを共有しながら話を進めました。
こんな風にして
「なんて言えばいいかわからない」を
フォローしながら言葉を補充し、
B君自身が自分のことを表現していけるよう
” 僕のことば ” を持って帰ってもらう。
それが私の思う、STのフリートークです。
今回、そうすることでわかったのは
” 音がたくさん聞こえてうるさい ”
” 音が回って気持ち悪い ”
ということでした。
以前も少し取り上げましたが、
発達障がいを持つ子の中には
聴覚過敏を抱えて苦しんでいる子がいます。
↓ 過去の記事はこちら ↓
聴覚過敏「音が襲い掛かってくる!?」
全ての音が、まんべんなく同じ音量で
入ってきてしまうので、
肝心な聞きたい音に注意が向けにくくなったり
音に酔ってしまうこともあるようです。
視覚も聴覚も、五感に関することは
どんな風に受け取り感じているのかは
本人しか知り得ない ” 超個人情報 ”。
私も推測するしかないのですが…
B君の不調の大元は、
・昨年より近くなった給食室の音
・スピーカーのジジジ…という低周波音
・ろうか側で響いてくる階段の音
・担任の先生の手をたたく音
・後ろの席の子がする貧乏ゆすりの音
等のようでした。
どれも、身近にある生活音ですね。
シーンとしたテストの時などに
貧乏ゆすりの音が気になる、というのは
私達もイメージしやすいところですが、
その他の音は、数日で慣れてしまって
” いつものBGM ” になる音ばかりですね。
これがBGMにならずに
均等に聞こえてしまうのがつらいところ…。
本人の努力だけではどうしようもないところ
なので、環境調整が必要になりますね(^^)/
まずは出来るところから♬
ということで、
➡ろうか側でなく窓側の席にしてもらう
➡スピーカーの掃除をしてもらう
などからお願いしてみることにしました。
上手く慣れていけるといいなぁ…