こんばんは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。
残暑が厳しすぎる…(>_<)
明日からまた、35℃前後の猛暑だとか…
熱中症など、まだまだ油断禁物ですね!
よつば塾の授業では、
学習指導がメインの子でも、5分程度は
STとお話する時間を設けています。
フリートークの中で、
ことばの理解力・表現力の弱さをSTが補い、
自分の思いや考えをうまく表現できるよう
練習するんです^^
自分のことを表現するのが上手になれば、
心にしんどさを溜める前に、ことばで
表現して楽になれるかもしれません。
会話・コミュニケーションスキルも向上し、
集団生活が送りやすくなります。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)の
一環ですね^^
さらに、話し言葉が上達すれば
書き言葉の組み立てもスムーズになり、
作文の上達にも繋がります。
しかしながら…、
発達障害をもつ子は、フリートークが苦手
なんです。
「何を話せばいいかわからん」
「話すことなんて特にないよ」
というタイプもいます。
一方で
「僕の話を聞いて!聞いて!」
と主張が強いタイプや
「私の話は終わり、さぁプリントやろ!」
とマイペース独壇場タイプも。
どちらのタイプも、
会話が単発的で一方通行になりやすく、
コミュニケーションとしては未熟。
うっかりすれば、私の話は全く聞かずに
閉店ガラガラ~と会話終了しちゃう子も^^;
さて、どうしよう?!
コミュニケーションに苦手さを持つ子達と
話すには、フリートークより先に
”テーマトーク”に慣れるのがおすすめ☆
「〇〇について話します」とお題を出し、
それに関する情報をお互いに教えあったり、
ランキング形式で発表するのもいいです!
脱線してもすぐ戻ってこれるように、
要点をメモしつつ、2人でそれを見ながら
話を進めると、よりスムーズです。
🍀🍀🍀🍀🍀
先日来てくれた小4のC君(仮称)も、
「夏」や「夏休み」等の幅広いテーマでは
何を話していいかわからず、最初の一言すら
思いつかない…という様子でした。
もっと具体的なテーマに絞らないと!!
生活の中にある身近でわかりやすいもの…
なるべく種類が多くて、興味を引くもの…
と考えた結果。
↓↓↓
「夏に食べたい!好きなアイスランキング」
をお互いに発表することにしました☆
自由帳に即席でランキング表を作ると、
乗り気でなかったC君も、身を乗り出して
「え~どうしよ~、悩むわぁ」と楽しそう。
私の好きなアイスを書き始めると
普段は私の個人情報に何の関心もないC君が
「え?!田中先生、それが好きなん?!」
「なんでなんで?俺は〇〇派やけどなぁ~」
と、興味をもって話し始めてくれました。
何味が好き?他のアイスと違うところは?
家族みんな好みが違うの?友人たちは??
などと話題がどんどん深まり拡がって…
最終的には
夏の自由研究のテーマになったんですよ!
すごいでしょ^^
ちょっとした工夫で無限の可能性!
フリートーク、あなどるべからず(笑)
⇒ 前の記事:自閉スペクトラム症の症状「突然の変更が苦手」の理由