こんにちは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。
先日、こんな質問をいただきました。
「個性の範囲か“障害”なのか…
悩んでたらわからなくなっちゃって…」
わかります!悩みますよね、お母さん!!
子どもも大人も人間ならみんな、
得意と苦手があって当たり前。
私自身も、国語や音楽は大好きだけど運動が
どうしても苦手で、鉄棒も登り棒も跳び箱も
どうやってもうまく出来ませんでした。
休み時間もあるし、子どもは走るもんだし、
体育無しでいいやん…と思っていた少女田中。
大人になった今では「コツ」と「楽しさ」がわかって、運動も嫌いではありません。
苦手なことには変わりないので自信はありませんが(笑)
少なからず身に覚えがある話ではないですか?
それらは「個性の1つ」「得意不得意」として
過ごしてきた方が多いと思います。
ここでポイントになるのは
“発達障害”を持つ子は、
得意と不得意の差が大きすぎて苦しんでいる…
ということです。
こちらをご覧ください。
(イメージ図)
5歳児クラスのA君(青)とB君(橙)。
B君は発達障害の診断を受けています。
どちらのグラフも凸凹はあるけれど、
B君(橙)はジェットコースターのように
上下が激しく、得意と苦手の差が大きいです。
実際には…
お話は得意で8歳以上の力を持っているのに、
工作は苦手で3歳未満の力で頑張っています。
工作の時間はうまく出来なくてイライラし
じっと座っていられません。
得意なお話で周りの子にちょっかいをかけ
先生に怒られることも増えてしまいました。
このように
得意不得意の差の大きさ故に
周囲とうまく折り合えず、
本人が苦しんでいる場合や
周囲との齟齬が生まれている場合を
「障がい」と呼ぶ
のではないかと思います。
つまり、ご本人が苦しんでいない、さらに
周囲もきちんと理解し受け入れている。
そんな素敵な状況であれば、それは
“障害” でなく“個性” と呼んでいいと
私は考えています。
1人でも多くのお子さんが“個性”として笑顔で
過ごしてゆけるように、よつば塾で
バックアップできたらと考えています。
ご本人のしんどさに気付く。
なぜしんどいのか理由を紐解き、
解決策を考える。
苦手部分を得意な方法を使って支援し、
ご本人のスキルアップを図る。
保護者様や支援者様と協力して体制を整える。
得意な力を自信満々に使える場面を増やす。
やることは盛りだくさんですが、
1つずつ一緒にとりくんでゆきましょう🍀
⇒ 前の記事:テレビがついに挑戦!発達障害プロジェクト
⇒ 次の記事:発達障害の症状いろいろ 「雨が重たい?!」感覚過敏編