発達障害の症状いろいろ 「雨が重たい?!」感覚過敏編

2017/06/30 | 発達障害 虎の巻

こんにちは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。

 

じめじめとした日が続いていますね。
雨は必要不可欠な自然の恵みですが
不快指数が高く、私も弱り気味です(*_*)

子ども達もそれは同じなんでしょうね。

土日以外に祝日もない… 湿気も高い…
6月はみんなぐったりしています。

梅雨のじめじめとした憂鬱な天気を、
こんな風に表現した子がいました。

「梅雨はきらい。雨が多いから」
  そうだねぇ。先生もそう思うよ。
「雨ばっかりで、体がぎゅぅってする」
  え?ぎゅぅ??
「重たいんだもん、雨。」
  体が重たいのではなくて?
「そう。重たいの、雨。」

 

その後話を聞いていると、雨が降ると
膜みたいなものに包まれて外から押されて
いるような感じがする、と話してくれました。

布団圧縮袋みたいな感じかな・・・と
ひとまず想像してみました。

もしそうだとしたら、相当不快ですね。

 

この話をしてくれた男の子は、
決して大げさに言っているわけでも嘘でもなく
自分なりの「雨」の感じ方を正確に
教えてくれたのだと思います。

 

 

その子は、皮膚で感じる”触覚”が
他の人よりも敏感なことで困っていました。

パンツや靴下のゴムのしめつけや
服の縫い合わせ部分が擦れる痛み、
髪を触られた時の激しい痛みなど。

なかなか友達や先生にもわかってもらえず
苦労しているのです。

 

このように、発達障害を持つ子の中には
「感覚過敏」という症状を抱える子がいます。

皮膚・肌で感じる”触覚”に限らず、
聴覚、視覚、嗅覚、味覚など
人によって過敏になる感覚は異なり、
その程度も様々です。

 

本人はずっとその感覚の中で生きているので
それが人より過敏かどうかには
気付きにくいものです。

さらに、ことばにして伝えることが難しく、
漫然と「いやだなぁ」「気持ち悪いなぁ」と
思いながら過ごしていることが多いんです。

子ども達が出してくれる、
小さなサインや独特の表現が
過敏を見つける手がかりになります。

出来るだけ早く気付いて、
取り除くことが出来るものは出来るだけ避け、
鋭すぎる感覚とうまく付き合っていく練習を
始められるといいですね!


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