テレビがついに挑戦!発達障害プロジェクト

2017/06/22 | 発達障害 虎の巻

こんにちは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。

NHKが挑戦的なプロジェクトを
始めていますね。

 

 

5月21日に放映されたNHKスペシャル。
『発達障害 解明される未知の世界』
ご覧になった方も多いかもしれません^^

 

発達に関わるST仲間はチェックしてましたが、
驚くべきは私の友人も、最近興味を持ち始めたと言い、録画して見てくれていました。

 

発達障害をテレビで取り扱うということ。
とっても難しいことです。
ご意見も色々あると思いますが…

 

私個人の意見としては
「チャレンジしてくれてありがとう!!」
大拍手!!

 

発達障害について詳しく書いた著書は
今や、本屋さんに平積みで多数並んでいます。

著名な先生方が書かれた専門書だけでなく、
当事者の方が描いた漫画やエッセイも色々。

読みやすいものが多く、
それだけ知ってもらえる機会は増えています。

 

それでもやっぱり…
テレビで扱うって全く違うと思います。

 

発達障害という言葉を知らない人にも
「知らなかった、そういうのあるんだね」と
知ってもらえる。
ワード検索してもらえたら、もっと素敵。
知ってもらえる第一歩として、テレビの力は
やっぱり偉大です。

 

 

最近注目されているキーワードなのに、
テレビでの特集番組はまだまだ少ないのは
なぜでしょう・・・
民放ではほとんど取り扱わないテーマですね。

 

それはひとえに、
発達障害自体が「個性豊か」だからです。

1人1人全員違った特性があり、
その人が置かれた環境によって
お困り事もガラリと変わるので、

一言で「こんな風なんですよ!」と
断言できないからです。

 

発達障害は 脳の先天的な障がい です。

 

そもそも脳自体が十人十色、1人1人違って
得意不得意も人それぞれなのですから、
お困り事自体も1人1人違って当然です。

 

しかも、明確な原因は不明

「日々研究が進んでいます…」の段階。
研究者達が懸命に調査している真っ最中です。

 

 

それをテレビで放映するということは、
かなりリスキー。

ある1人のお困り事や体験談が、
すべてに該当するわけではないのに

報道や取り扱いの仕方一つで、
「自閉スペクトラム症ってこんな風なんだ!」
という思い込みにも繋がりかねないからです。

 

それでもテレビで特集したNHK。

イノッチや有働アナが何度も繰り返し
一人一人違う、ということを覚えておかないといけませんね
と注釈しながら進行したこと。

EテレだけでなくNHK総合で取り扱ったということに、私はやっぱり拍手を送りたいと思います。

 

だって、知ってもらわないことには
理解も支援も、なんにも始まらない!!

 

そして、このプロジェクトは1年間だけでなく
ずっと継続してもらえたら本当に嬉しい!
よろしくお願いします!!

奈良の片隅から、発達障害に関わる一人の指導員がつぶやいてみました^^


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