ワーキングメモリ、左脳と右脳で役割が違う?!

2017/11/30 | ワーキングメモリ

こんばんは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。
 

シリーズでお伝えしております、
ワーキングメモリ特集★

本日は、大脳とワーキングメモリの
お話です(^^)/

大脳の話というとなにやら難しそうですが、
ざっくり簡単にお伝えしますね♪

 

 
 

大脳が左右に分かれて、
左脳・右脳と呼ばれていることは
みなさんもよくご存じかと思います。

サイズ・重さとしては、
はっさく2個をくっつけた位だと
イメージしてもらうといいです(^^)

左脳右脳にはそれぞれ得意分野があります。
一般的には、
・左脳:ことばに関する部位
・右脳:位置や空間を把握する部位
があると言われています。

 

左脳の耳側には、
ことばや数を覚えておく
「言語的短期記憶」の部署があります。

右脳の耳側には、
位置や空間情報を覚えておく
「視覚的短期記憶」の部署があります。

 

そして、先日よりちょくちょく
お話にあがっている前頭葉。
額の裏側あたりの大脳の部位ですね。

そこには、
ワーキングメモリの司令塔
「中央実行系」という部署があります。

中央実行系には、
「今、〇〇をする時だよ~」と
大脳に意識を向けさせたり、
「よし、この3つを覚えよう」と
注意・集中させたりする
司令係がいるのです。

 

配置図(イメージ)はこんな感じ(^^)/
 

 
 

そして、
中央実行系と言語的短期記憶が
一緒に働くことによって、
ことばの情報を処理・記憶する
「言語性ワーキングメモリ」が
働き始めます。

先日の記事
「ことばの言い間違い・覚え間違い 原因はワーキングメモリ?!」
に書いたような、ことばを覚える時には
この「言語性ワーキングメモリ」が
活躍しているわけですね~♪
 
(イメージ図)

 
 

もう一方で、
中央実行系と視覚的短期記憶が
一緒に働くことによって、
形や物の位置を操作しつつ覚えておく
「視空間性ワーキングメモリ」が
働き始めます。

例えば…
子ども達がおもちゃや道具を使った後、
元あった場所へ戻せるように
棚の場所を覚えておく時にも活躍します。

黒板に書かれた文字や図を覚えて、
ノートに書き写す時にもフル稼働します。
 
(イメージ図)

 
 

こうして、大脳では
司令塔と左脳・右脳の専門部隊との
すばらしきかな連携によって、
その時に必要なワーキングメモリを
すぐに使うことが出来るのです!!

脳って、つくづく賢いなぁ…

 

次回は、
子ども達が計算をする時、
このワーキングメモリ達が
どのように活躍しているのかを
ご紹介してみようかなと思います♪

お楽しみに~(^^)

 
 
 
🍀 おまけ 🍀
 
今日、年長さんとのトレーニングで
ねんどで遊ぶ時間がありました。

そこで、その子が作ってくれたものです。
 

 
チョウチンアンコウ!!

とても可愛くて、味わい深くて、
ちょうちんの部分や口のところが上手で、
嬉しくて写真をとりました♪

笑ってるように見える(*´ω`*)


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