人それぞれ ” 得意な認知処理 ” の仕方がある!

2018/08/21 | 知れば納得!症状と理由 シリーズ

こんにちは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。

 

一旦暑さもおさまったのかな?と
思いきや、またまた35℃…
あついですねぇ…

日焼けして真っ黒焦げになった子ども達の
元気な笑顔を見ていると、
夏風邪なんて引いてる場合じゃない!
大人も負けてられへん!
と思いますね(^^)/

 
 

 
 

さてさて。

先日の記事で
夏休みの宿題は ”考える系” が増えた
というお話をしました。

今日はその「考える」を考えたいと思います。

「考える」ってナンダ?…と考える。
ちょっとややこしい感じもしますが(笑)
ひとまずやってみましょう♪

 
 

 
 

私たちは物事を考える時、脳の中で
色んなステップを踏んでいます。

この脳の活動のことを、神経心理学では
「認知処理」と呼んでいます。

脳の中で起こっている
認知処理の細かいステップを書き出すと
恐ろしく複雑になるので…

さくっと大枠だけ書いてみました。
 ↓↓↓
 

【認知処理の大まかなステップ】

① 取り入れる(インプット)
 ↓
② いったん記憶する 
 ↓
③ 整理する・理解する・思考する
 ↓
④ 記憶に定着させる ※
 ↓
⑤ 表現する(アウトプット)

 
※ 記憶に定着させるステップは
  必要がなければ行わないことも。

 
 

同じことを聞いても、
誰もが同じように理解するとは限りません。
同じ結論を持っていても、
同じように表現するわけでもありません。

人にはそれぞれ生まれ持った
思考や認知の “好み” があります。

その好みのことを
「認知スタイル」とも呼びます。

 
 

 
 

学生時代の学校の授業を思い出して下さい。

「〇〇先生、めっちゃわかりやすい!」
「話わかりやすいし、頭に入るよな~」
と言う人もいれば、

「いやぁ… 何覚えたらいいのかわからん」
「話ばっかでノート取りにくいねんなぁ…」
と言う人もいたはずです。

同じ先生なのに、賛否両論(;^ω^)  
    
特に中高生になると、こういう話が
よく聞かれるようになります。

 

中高生は、それまでの経験から
自分の認知スタイル(好み)を
ハッキリと自覚できるようになります。

それゆえ、〇〇先生の
話し方・教え方・授業の組み立て方などが
自分にとってわかりやすいかわかりにくいか
説明できるんですね。

生徒が得意なインプット(受信)方法と
先生が得意なアウトプット(送信)方法が
似ている時は、自然と
授業全体が理解しやすくなるのかも?(^^)/

 

40人近くいる生徒みんなが
わかりやすいように教えるって
すっごくすっごく難しいことだと思います。

先生方の授業計画や授業準備の大変さ…
想像しただけで脱帽ですね。

 

 

次回は…
認知スタイル(好み)の色々について
お話したいと思います♪

あなたの “得意な認知スタイル” は
どんなものでしょうか??

一度振り返ってみましょう!
お楽しみに(^^)/


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