こんにちは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。
前回・前々回と続いて、本日も
《認知》シリーズ をお送りします♪
↓ これまでの記事は こちら ↓
「認知処理」「認知スタイル」とは何ぞや
あなたはどっち?!得意な認知スタイル ① 継次処理
第3弾は 同時処理 (^^)/
前回お話しした「継次処理」との違いが
わかっていただけるよう、頑張りま~す!!
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
【おさらい】
私たちの脳が行う「認知処理」
= 考える際の 得意な脳活動 は
大きく分けて2つあります。
認知処理
・継次処理
・同時処理(イメージ図)
私たちは何かを考える際、
この2つのうち、より自分に合った
わかりやすい方を ”選択” しています。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
その1つが《 同時処理 》
何か作業を行う時、
全体像をまずザックリとイメージして
その中のポイント(部分)をいくつか
うまく抽出できるタイプです。
このタイプを表す
キーワードはこちら!
【 同時処理タイプ Keyword 】
・全体像を捉えて
・全体から部分へ・関連性の重視
・空間的・総合的・視覚的・運動的な手がかりが得意
同時処理が得意な人は、
” 全体像 ” を常に意識しながら
作業を進めていきます。
必要なものを全て拡げて、
おおざっぱにでもポイントを押さえたら
気付いたところから取り組み始めるので、
作業の立ち上がりが速い人が多いですね。
また、物事の ” 関連性 ” に気付いて
共通点やリンクする部分を見つけながら
網の目のように思考を広げていきます。
コレとコレは似ているぞ!同じだ!と
関連性に気付けば、同時に複数のタスクを
こなしていくことが出来るので
まさに「同時処理」なのですね。
さらには、
同時処理が得意な人の多くに
” 視覚的・運動的手がかり ” を使って
考えるのが得意、という特徴もあります。
相関図・イメージ図等などで示されると
わかりやすいので、
取扱説明書の文字を読むよりは
完成図や設計図を一目見るだけの方が
理解しやすかったりします。
どうですか?
あなたは同時処理が強いタイプでしょうか?
はっきりと特性がある!という方もいれば、
取り組む内容や課題によって
継時処理・同時処理をうまく使い分け
バランスよく使えている人も
たくさんいらっしゃると思います(^^)/
こんな風に、自分を振り返って考えてみると
「考え方のクセ」が見つかって
ちょっと面白いですよね♪
ご家族やご友人とも一度話してみて下さい。
何年も一緒にいる親しい人でも、
意外な共通点が見つかったり、
そんな考え方してたのか!?と
新しい発見があったりします。
ST同士で話していても、
日々驚きの連続です(笑)
⇒ 前の記事:あなたはどっち?!得意な認知スタイル ① 継次処理
⇒ 次の記事:中学校へ講演に行ってきました