こんばんは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。
今朝のNHK『あさイチ』見ました!!
シリーズ 発達障害
「ほかの子と違う?子育ての悩み」
(参照サイト:NHK あさイチ)
番組を一緒に見ていた母は、
「実際の家族が毎日をどう過ごしているのか
どう対応しているのかを映像で見れたので
とてもわかりやすかった」
と話していました。
撮影に協力されたご家族、すごいです。
リアルな毎日の様子がわかります。
おうちの中の様子も映っていましたが
お子さんにわかりやすいように工夫された
手作りの支援ツールがたくさん!!
そして、ご両親の表情から
ちゃんと理解するために、悩みながら
一生懸命お子さんと向き合って来られた
経緯や想いがひしひしと伝わりました。
そして、もう一つ印象に残ったのは
お子さんに発達障害の診断がついた時、
”ほっとした” と話されていたこと。
”頭で理解しても受け入れるまでには
時間がかかった” ということ。
「聞いた時はショックだったけど、
診断されてほっとした自分もいた」
「今までの悩みと苦労には
発達障害という “理由” があった。
それがわかっただけで救われた。」
このような保護者様の声は、
実は私も何度も聞いてきました。
病院の小児科で5年間、診断と支援の現場に
携わっていた1人として、
この言葉の意味は大きいと考えています。
医療機関では、
育てにくさやお困りごとの程度・頻度を
保護者様から丁寧に詳しく聞き取り、
お子さんと実際に遊んだりお話しして
様子をよく観察します。
その後、発達検査や質問紙など
客観的な数値が出るモノを参考にしながら
診断してゆきます。
ただ、幼少期(年中さん頃まで)は、
発達全般のバランスをざっくりと見て
大きな遅れがないかチェックする検査が
メインになります。
その子の特性や得意不得意の凸凹が
はっきりとわかる検査ができるのは
小学校入学前ごろからです。
なので私は、診断に関わる際には
なるべくたくさんの情報を保護者様から
詳しく聞き取るようにしていました。
日々のお困り事、ちょっとした違和感、
周囲のママ友から言われたこと、
小さな赤ちゃんの時から出ていた
育てにくさのサイン。
丁寧な聞き取りと客観的な発達検査。
これらの情報を総合した上で、
小児科Drが”診断”をお伝えします。
悩んでいるご家族が、診断を受け
「そういうことだったのか」と納得して
「これからどうしていけばいいのか」を
相談できる場所がもっと必要です。
Drもスタッフもまだまだ足りません。
診断内容や、今後の支援を
できるだけ丁寧にわかりやすく
ご家族に伝えるのが重要なのですが…
よつば塾にいる私が出来ること。
情報を少しずつでも配信すること。
皆さんの話をより丁寧に聞くこと。
目の前の困っている子に寄り添うこと。
具体的な作戦を一緒に考えること。
ご家族の「なるほど」「わかった」を
支える一人になれるよう、これからも
勉強頑張らなきゃ!と
自分に喝を入れた1日でした^^