学年別・お友達付き合いの変化 ☆「心の発達」を押さえるべし!!

2017/10/18 | 発達障害 虎の巻

こんばんは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。
 
 
ここ数日、ご近所の金木犀が
とってもいい香りを放っています♪
秋の香りだなぁ~(^^♪

夜はきゅっと寒くなったので、たまらず
我が家ではホットカーペットを出しました!
みなさんも、あったかくして下さいね☆
 

 
 
 
先日より、シリーズでお伝えしている
ソーシャルスキルトレーニング(SST)に
関する記事。
↓↓↓
”マナー”と”道徳”の違い 
「目を見て話す」ってどうやるの?

大変ご好評をいただいているようです^^

 

発達障害の有無にかかわらず、
お友達とのコミュニケーションに悩む子が
増えている昨今。

SSTは発達障害を持つ子だけでなく
みんなに必要なトレーニングになりつつ
あります。

 

そこで、今日はSSTの土台となる
子ども達の「心の発達」に目を向け、
学年別・お友達付き合いの変化について
お伝えしてみようと思います^^
 
 
 
 
🍀1~2年生の頃🍀
 

 
小学校に入ってすぐの2年間。

この頃の子ども達は
チャイムや指示に合わせて動く、
連絡帳や時間割を見て明日の用意をする、
宿題をきちんとこなす、
などの日常的な生活スキルを
がんばって獲得している時期です。
 
 

 
担任の先生は
「お父さん」「お母さん」に近い存在。

クラスでも、先生が中心に物事が進み、
「先生、聞いて聞いて!」と話しかけたり、
「〇〇先生のところ、行こうよ!」と
集まったりする時期ですね
 
 
 
🍀3~4年生の頃🍀
 

 
知的好奇心が旺盛になる3~4年生!

色んなことへ興味が向くようになり、
自分の好きな事と友達の好きな事の
共通点に気付く時期です。
 

「僕もA君も、〇〇が好きなのか!
一緒だね~、気が合うね~。
今度一緒に〇〇しない?」

”共通のネタ” で盛り上がれる!
盛り上がるためには、より一層
情報収集にも精を出す!

ゲーム、漫画、電車、アイドル…
好きなモノを話し合うだけでも
楽しい時期です♪
 
 

 
絶対的存在だった親や先生よりも、
趣味が合い気の合う友達との時間を
大切にするため、
友達との約束や秘密が優先されます。

”友達最優先” のこの頃、
自分の発言・行動を客観的に振り返って
「こう言ったら、どう思われるかな?」
と考えることが出来始めます。
 

ただし、自分の事は振り返れても
相手の気持ちを捉える力はまだ弱い時期。
仲間外れや悪口が、相手をどんな気持ちに
させるのかを推測することが未熟なので、
無視や嫌がらせ等のトラブルも増えます。
 

この時期のポイントは
『相手の気持ちを想像する』スキルの獲得!

自分の考えや心の中を、相手に伝えられる
ように、語彙も豊富にしてゆかなくては
ならない時期なんですね!!
 
 
 
🍀5~6年生の頃🍀
 

 
思春期の入り口、5~6年生!

自分と他者の ”共通点” だけでなく
”相違点” にも気付き始める時期です。
 

みんなと同じであること、仲間であること、
が心のよりどころだった3~4年生から
一段階進歩して、
「自分はみんなと違うかもしれない」
「自分って何だろう」と考え
悩み始めるのもこの頃。。
 
 

 
自己中心的な行動は徐々に減り、
相手の気持ちを考えて行動したり、
友人関係を保つために奮闘します。

学校ではディベート等のグループ活動も
増えてきますね。委員会活動や部活も
そのひとつです。

この頃には『相手の意見を尊重しながら、
自分の意見も伝えられる』というような
ソーシャルスキルが必要になります。
 
 
 
🍀🍀🍀🍀🍀
 
 
 
このような「心の発達」の段階を
押さえておくと、
今お子さんがどこで悩んでいて、
どんなソーシャルスキルが必要なのか
わかりやすいのではないでしょうか??
 
 
ちなみに、高学年のソーシャルスキルは
大人でも難しいなぁって思うこと、
多々ありますよね?(笑)

小学生なら悩んで当たり前(>_<)
 

「どうやったらうまく伝えられるかな?」と
大人が一緒に考え、練習してあげることが
解決のカギかもしれませんね( ^ω^ )


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