シリーズ発音・構音障害① 幼い発音? 発音にも発達順がある!!

2018/01/16 | 発音・構音障害

こんばんは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。

 

 

本日から始まりました、
【シリーズ発音・構音障害】

第1回の今日は

・発音って言うけど、そもそも?
・発音の発達って??

についてお伝えしたいと思います♪

 
 
🍀🍀🍀🍀🍀
 
 

私たちはお話する時、声を出すとき、
どんな仕組みで口を動かしているのでしょう?
舌はどんな動きをしているのでしょう?

じっくり考えたことって
あんまりないと思います。

 

かくいう私も、言語聴覚士になるまでは
ほとんど考えたことはなかったんです。

ことばを駆使して話していると
それを支えている”発音” について
さして意識することもなく、
「当たり前」に通り過ぎてゆきます。

 

でも、皆さん、こんな経験ありませんか?

口内炎が出来て、ベロが使いにくい。
歯の治療中で喋りにくい。
歯科矯正の器具のせいで喋りにくい。

こういう状況に置かれた時、
口の中って実は、ものすごっっく複雑に
動きまくっていたんだ!!ということに
気付くんですね。

 

 

子ども達のお口の中では
身体の運動発達が進むのと同じように、
舌の運動発達も進んでいきます。

最初は舌っ足らずに話していた子が
徐々に早口に達者に話せるように
ぐんぐん成長していくわけですが。

 

日本語にある全ての音を、
突然一気に発音できるようになるわけはなく
ちょっとずつ、ちょっとずつ、
順を追って言える音を増やして
発達していくんです(^^)/

専門家の先生方の研究によると、
発音(構音)の発達には
ある一定の順序性があると言われています。

 
 

ここで問題☆

子ども達が最初に言えるようになるのは、
どんな音でしょうか?!

 
 


 

 
 

☆ 答え ☆

それは喉と口の開け閉めだけで、
まずは発音できちゃう「あ・う・お」です!

あかちゃんが「あうあう」「あ~あ~」と
赤ちゃん語をお話してくれていますが、
よーく聞いてるとほとんどが「あ・う・お」
で構成されているんですよ(^^♪

 
 
🍀🍀🍀🍀🍀
 
 

その次には、「唇を使った音」が
言えるようになっていきます(^^)/

両親の口の動きを見て真似ることから
子ども達の構音発達は始まります。

だから、
動きがダイナミックで真似しやすい音
聞きやすい・言いやすい音が
早いうちから発達するんですね☆

 

さて、50音で言うとどんな音でしょうか?
考えてみてください(^^)

何の音を言う時、唇を開閉してますか?

 
 

 
 

そうです!
唇をぐっと閉じた後、パカッと開けて

 ま・み・む・め・も (/m/)
 ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ (/p/)
 ば・び・ぶ・べ・ぼ (/b/)

これです!

 

赤ちゃんの最初のことばに、
「ママ」「パパ」「まんま」「ぶーぶ」
が多い大きな理由は、
これらのことばが唇を使う音で
言いやすく真似しやすいからなんですね☆

いわゆる赤ちゃん語も、
マ行・パ行・バ行を多用しています。

 
 
 

こう考えた時、このキャラは
本当によく出来ているなぁと思うんです。

 

 

アンパンマーーン!!

アンパンマンさんのお名前は、
全て唇の音で出来上がっております!

どんな子でも言いやすく聞きやすい。
素晴らしすぎるお名前。

愛されるわけですよねぇ…(*^_^*)


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