こんにちは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。
最近、気候のアップダウンが激しくて
洋服の調整がなかなか難しいですね~。
夕方以降に来てくれるこども達は
何枚か重ね着して、来てますね(^^)/
夜は冷えるからなぁ…
自分でコーディネートしてる子もいますね。
レモンイエローのパーカーに
ターコイズブルーの柄パンツ。
なぜ着こなせるんだ?!(笑)
子どもだからこそ似合う
原色あわせ技!!のコーディネートを見ると
なんだか気持ちも上向きになりますっ☝
先日お母さんから、
こんなご相談を受けました。
「叱られたら、ごめんなさいだけで
理由を聞いても答えないんですよ。」
「学校でも同じで、だんまりらしくて。」
ADHDをもち、言葉が少しゆっくりめのC君。
ごめんなさい、は言えているようだけど…
うーん、こりゃ何か理由がありそうだ。
事の経緯と状況を詳しく聞いてみよう。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀
先日ご自宅で、トイレのタンクを壊した、
トイレットペーパーを無駄遣いした、という
事件が発生!!
お母さんは
「なんでこんな事したの?!」と
C君に質問したとのこと。
でもだんまりだったみたいですね(T_T)
これについて、C君とゆっくり話し合って
絵を描きながら状況を把握していくうちに、
C君サイドから見た真実が見えてきました。
C君いわく、
①トイレットペーパーが無くなったから
新しいのに替えてあげようと思った
②予備のペーパーは棚の上にあったけど
手が届かなかったから、タンクに登った
③バランスを崩してタンクからずり落ちた
タンクの蓋もずれて落ちて割れてしまった
④とっても怖い思いをした
⑤流していた手洗い用の水も飛び散って
床がびしょびしょになった。
拭かなきゃと焦って、とっさに手元にあった
トイレットペーパーを大量に使った
C君の行動には、
しっかりとした「理由」がありましたね!
しかも、C君の行動の発端は
「新しいのに替えておいてあげよう」という
次の人への思いやりの心だったんです(>_<)
ハッと思いついたから即行動したんですね。
ちょっと難しい場所だったとしても
やろう!と思ったから即実行したんですね。
うーん、ADHDらしいエピソードです(;^ω^)
だけど、不運にも
ちょっと手順が違っただけで…
ちょっと不器用だっただけで…
可愛そうに… 残念すぎる… (T_T)
さて、ここで問題です。
理由はハッキリとあったのに、なぜC君は
説明できなかったのでしょうか?
私の質問には、なぜ答えられたのでしょう?
もちろん、事件当初ではないから
落ち着いて話せた、ということも大きいです。
絵に描いて状況整理したことも大きいです。
それにプラスして、
私が一番気を付けたことは、
「なんで~したの?」
という質問ではなく、「C君は何がしたかったの?」
と質問すること
でした。
ADHDをもつC君にとっては、
行動のスタートは ”ヒラメキ” の事が多く、
深く考える前に、体が先に動いている場合も
多いのです。
後々整理すれば、理由は明確なのですが、
その時は衝動的に動いていたこともあり、
「なんで~したのか」なんて
わからないことも多いようです。
一方で、
「何がしたかったのか」は明確だから
答えやすい。
実際、だんまりだったC君も
「トイレットペーパーが取りたかった」
「登って取ればいいと思った」
とは答えられたので、
私はそこから話を深めて聞いていきました。
ADHDをもつ子で、ことばがゆっくりめだと
C君のように誤解されやすくなります。
でも。
大人サイドの質問の仕方1つで
子ども達の「ほんとの理由」が
見えてきますね(^^)/
「これからは『何したかったの?』って
聞くようにします!!」
とお母さんも明るい表情になりました(^^)/
🍀 おまけ 🍀
よつばの玄関も、5月らしく爽やかに
グリーン系にしてみました♪
ちっちゃいムーミンがいるのはご愛嬌(笑)
先日もお母さんに
「先生って、ムーミン好きですよね!」
とツッコミいただきました (;^ω^)バレテルー
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