LD(学習障害)の症状③「似た漢字で大混乱!」小3からが難しい!

2017/08/15 | 知れば納得!症状と理由 シリーズ

こんばんは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。

最近は雨が多くなって
少し朝夕は涼しくなりましたね^^
寝るのが少し楽になりましたが、
気温差で体調も崩れやすいです。

夏の疲れも出る頃…。
みなさんご注意下さいね~
 

 
 
 

最近、小学3年生以上の子ども達が
同じセリフを叫んでいます。

「似たような漢字ばっかり!
 もー、ほんま嫌っ!!」

特に、LDをもつ子達は切実。
漢字の50問テストなどの直前は
みんな顔が暗くなっちゃいます。
 
 

それもそのはず。
小1~小2の頃に比べ、小3からは
1年間で習う漢字の量が単純に多い!! 
まずはこちらをご覧ください。
 
1~3年生で習う漢字たち。


 

4~6年生で習う漢字たち。


 

あー、多すぎてチカチカする(笑)
2,3年生から突如増えていますね!!
1年に200文字近くも習うんですから…

ナンテコッタ!!

しかも、その数だけではなく
漢字自体がどんどん複雑に…
画数の多い文字が増えていきます。
いくつか抜粋して比べてみても…
 

 
小学生でこんな難しい漢字習ってたのか…
大人になって振り返ってみると
なかなか難しいことやってるやん…と
感心してしまいます。

「覧」とか「厳」とか「憲」とか
小学生の日常生活にはなじみのない
抽象的な意味の漢字も盛りだくさん。

こりゃ大変だ…
 

 

しかも、同じ読みの漢字も多いので
意味をよく考えないと間違えてしまいます。

例えば、小学生用の漢字辞典で
「き」と読む字は、23個も並んでいます。
学年別に並べるとこんな感じ。

 1年)気木
 2年)汽記帰黄
 3年)起期
 4年)希季紀喜旗器機
 5年)基寄規
 6年)危揮貴机己

漢字の学習ってハードルが高杉…
あ、高過ぎ…

 
 
🍀🍀🍀🍀🍀
 
 

ここで大事なのが、
「漢字の3つの構成要素」です。
 

 
高学年になればなるほど、
難しい漢字になればなるほど、、
「読み」「形」「意味」を全て総合して
覚えないといけません。

が、しかし!
漢字ドリルの宿題で陥りがちな
”一文字だけを反復して10回以上書く”
これだと「形」を書くだけで精一杯で
読みや意味が置き去りになりがちなんです。

何回も書いて覚えたのに、しばらくすると
 「きせつ」の「き」⇒季?委?
という混乱が起きてしまうのです。

 

年間200文字も新しく習って、
形・読みも似たものが多く混乱しやすい。
だからこそ!
馴染みのあるわかりやすい言葉を使って
うまく「意味」に繋げながら
混乱しないように覚えていきましょう^^

また、教材紹介で漢字の教材も
お伝えできればと思います♪


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