こんばんは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。
寒い!寒い!!
突然、夜が寒くなりましたね!!
元気に半そで1枚で来てくれる子も…
ダウンを着込んでカイロを持つ子も…
服の調整が難しい季節ですねー(;^ω^)
よつば塾の横にひっそり咲いている
ナンテンの実が色づいていました。
嗚呼、11月だなぁと思います。
さてさて。
本日から数回にわたって、
「ワーキングメモリ」についての
お話をしてみようかなと思います♪
ワーキングメモリについては、
よつば塾のHPにもごく簡単な説明を
記載させていただいています。
(よつば塾HP トレーニングについて)
しっかーーーし!!
上記だけでは明らかに説明不足!(>_<;)
「ワーキングメモリ」は
生活・学習・人間関係…すべてに関係する
とっっっっても大切な脳の機能なんです!
なので、今回も
なるべく丁寧にわかりやすく
特集していきたいなぁと思っております♪
🍀🍀🍀🍀🍀
私たちの脳は、部分によって働きが異なり
それぞれ得意分野も違っています。
会社の中に、総務課・経理課・営業課…等と
いくつかの部署があり、社内会議で内容を
すり合わせていくのとよく似ています。
脳の中で、” 記憶 ”を担当する部署は
実は何か所かあります。
” 記憶の種類 ”によって場所が異なり、
ワーキングメモリは、前頭葉という場所が
担当部署となっています。
「前頭葉…?
なんだか聞き覚えがあるような…」
そう思ってくださった方!すごい!!
以前の記事
ADHDの症状「やりかけで放ったらかし…」の理由
でもご説明しましたねー♪
ここ!ここです!!
おでこの裏側or奥あたりが、前頭葉。
ワーキングメモリ担当部署です。
ワーキングメモリを直訳すると
「働いている記憶」ですね。
なので皆さん!
お仕事や勉強をしているつもりで
” 作業デスク ” をイメージをして下さい。
お仕事真っ最中の作業デスク。
写真のようなスッキリした広めのデスクでも
仕事中は、資料・メモ・付箋などで
ごった返すことも多いでしょう。
ワーキングメモリーは、いわば
「今、作業真っただ中の机の上」で
「必要なモノだけ拡げて作業する」
そういう場面で活躍する記憶だと考えてもらうとわかりやすいです。
ちょうど、この赤で囲ったところが
ワーキングメモリ。(イメージ図)
あ!△時に〇〇さんへ電話しなきゃ…
□□を調べるには、この本とこの本と…
忘れないように付箋に書いて貼っとこ…私たちはこんな風に、
その時に必要なものを机の上に拡げて、
作業を進めていきますよね。現在進行形で「働いている記憶」
それが、ワーキングメモリなのです。
そして、デスク面積が広ければ広いほど、
一度に出来る作業が増えますよね~。
いくつかの仕事を、同時進行で進めることも
可能になるので、作業効率はぐんと上がり
要領よく進められます(^^♪
しかし、デスク面積が狭いとどうでしょう?
一度に拡げられる資料の量も限られるし、
資料が山積み・下敷きになってしまったり
すべり落ちてしまったりで
作業効率はずーーーんと下がってしまいます。
ワーキングメモリも同じこと。
ワーキングメモリが強いと、
「一旦覚えておき作業に使える記憶量」が多く
スムーズに要領よく進めることができます。
一方で、ワーキングメモリが弱いと、
「一旦覚えておく」事自体が苦手なので
すぐ忘れてしまったり、仕事量が多すぎると
パニックになったりします。
こんな感じでしょうか…
(私の机の上も、よくこんな有様に… 涙)
🍀🍀🍀🍀🍀
そして、作業が無事完了したら、
「出来た!ではこの資料はまとめて…」と、
引き出しや棚に整理し片づけてゆきます。
作業机でいうと、ここ。
(イメージ図)
このように、いつでも使えるように
しっかりと整理され、覚え込んだ記憶を
「長期記憶」と呼んでいます。
長期記憶としてファイリングされた記憶は、
机の上でいちいち作業したり調べなくても
「あぁその資料なら、このファイルだよ」と
引っ張り出してすぐ見ることが出来ます。
長期記憶を使っている時には、
ワーキングメモリはお休み中なんですね^^
なんとな~く、ワーキングメモリの
イメージがお伝えできたでしょうか?
次回は、子ども達がどんな時に
ワーキングメモリをフル稼働させているのか
について、お伝えしてみようと思います♪
お楽しみに~(^^)/
⇒ 前の記事:研究会に参加しました♪ 小学校の先生と一緒に(^^♪