ワーキングメモリって何? ~現在進行形の働いている記憶~

2017/11/15 | ワーキングメモリ

こんばんは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。

 

寒い!寒い!!
突然、夜が寒くなりましたね!!

元気に半そで1枚で来てくれる子も…
ダウンを着込んでカイロを持つ子も…
服の調整が難しい季節ですねー(;^ω^)

 

よつば塾の横にひっそり咲いている
ナンテンの実が色づいていました。
嗚呼、11月だなぁと思います。
 

 
 

さてさて。

本日から数回にわたって、
「ワーキングメモリ」についての
お話をしてみようかなと思います♪
 
ワーキングメモリについては、
よつば塾のHPにもごく簡単な説明を
記載させていただいています。
 


よつば塾HP トレーニングについて
 
 
しっかーーーし!!
上記だけでは明らかに説明不足!(>_<;)
 
「ワーキングメモリ」は
生活・学習・人間関係…すべてに関係する
とっっっっても大切な脳の機能なんです!
 
なので、今回も
なるべく丁寧にわかりやすく
特集していきたいなぁと思っております♪

 
 
🍀🍀🍀🍀🍀
 
 

私たちの脳は、部分によって働きが異なり
それぞれ得意分野も違っています。
会社の中に、総務課・経理課・営業課…等と
いくつかの部署があり、社内会議で内容を
すり合わせていくのとよく似ています。
 
脳の中で、” 記憶 ”を担当する部署は
実は何か所かあります。
” 記憶の種類 ”によって場所が異なり、
ワーキングメモリは、前頭葉という場所が
担当部署となっています。
 
「前頭葉…?
 なんだか聞き覚えがあるような…」

そう思ってくださった方!すごい!!

以前の記事
ADHDの症状「やりかけで放ったらかし…」の理由
でもご説明しましたねー♪
 

 
ここ!ここです!!

おでこの裏側or奥あたりが、前頭葉。
ワーキングメモリ担当部署です。

 
 

ワーキングメモリを直訳すると
「働いている記憶」ですね。

なので皆さん!
お仕事や勉強をしているつもりで
” 作業デスク ” をイメージをして下さい。

 

 

お仕事真っ最中の作業デスク。
写真のようなスッキリした広めのデスクでも
仕事中は、資料・メモ・付箋などで
ごった返すことも多いでしょう。

 

ワーキングメモリーは、いわば

「今、作業真っただ中の机の上」で
「必要なモノだけ拡げて作業する」
そういう場面で活躍する記憶

だと考えてもらうとわかりやすいです。
 
ちょうど、この赤で囲ったところが
ワーキングメモリ。

(イメージ図)

 

あ!△時に〇〇さんへ電話しなきゃ…
□□を調べるには、この本とこの本と…
忘れないように付箋に書いて貼っとこ…

私たちはこんな風に、
その時に必要なものを机の上に拡げて、
作業を進めていきますよね。

現在進行形で「働いている記憶」
それが、ワーキングメモリなのです。

 

そして、デスク面積が広ければ広いほど、
一度に出来る作業が増えますよね~。
いくつかの仕事を、同時進行で進めることも
可能になるので、作業効率はぐんと上がり
要領よく進められます(^^♪

しかし、デスク面積が狭いとどうでしょう?
一度に拡げられる資料の量も限られるし、
資料が山積み・下敷きになってしまったり
すべり落ちてしまったりで
作業効率はずーーーんと下がってしまいます。

 

ワーキングメモリも同じこと。

ワーキングメモリが強いと、
「一旦覚えておき作業に使える記憶量」が多く
スムーズに要領よく進めることができます。

一方で、ワーキングメモリが弱いと、
「一旦覚えておく」事自体が苦手なので
すぐ忘れてしまったり、仕事量が多すぎると
パニックになったりします。

 

 
こんな感じでしょうか…
(私の机の上も、よくこんな有様に… 涙)

 
 
🍀🍀🍀🍀🍀
 
 

そして、作業が無事完了したら、
「出来た!ではこの資料はまとめて…」と、
引き出しや棚に整理し片づけてゆきます。

作業机でいうと、ここ。
 
(イメージ図)

 

このように、いつでも使えるように
しっかりと整理され、覚え込んだ記憶を
「長期記憶」と呼んでいます。

長期記憶としてファイリングされた記憶は、
机の上でいちいち作業したり調べなくても
「あぁその資料なら、このファイルだよ」と
引っ張り出してすぐ見ることが出来ます。

長期記憶を使っている時には、
ワーキングメモリはお休み中なんですね^^

 

なんとな~く、ワーキングメモリの
イメージがお伝えできたでしょうか?

次回は、子ども達がどんな時に
ワーキングメモリをフル稼働させているのか
について、お伝えしてみようと思います♪

お楽しみに~(^^)/
 


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