5歳頃から育みたい「ことば」 ~学習言語ってナンダ?!~

2021/03/30 | よつばプレスクール

こんにちは!
言語聴覚士(ST)の田中美穂です🍀

 
「先生にプレゼント!」と言って
タンポポを摘んできてくれた子がいました♪

ふわふわピンクのワンピースを着た女の子と
黄色いタンポポ & 満面の笑顔☆
まさしく「春がきた!!」でしたね(*’ω’*)

ドタバタいそがしい年度末の
ほっこり素敵なご褒美でした♪(^^)シアワセ

 

 

今日は

5歳頃から育みたい「ことば」
 ~学習言語ってナンダ?!~

をお話していこうと思います♪

 

日常生活の中で自然と、聞き・話すことばは
”日常生活語” と呼ばれます。

生活に密着したことばなので、
知っていないと日常生活が送りにくい…

子ども達も、自分の意思を家族に伝えるため
「コミュニケーションの道具」として
ことばを習得していくわけです。
生活必需品!なのです(^^)/

 

おおむね4歳ごろまでに、
遊びや会話・日常生活の中で 自然に
覚えて使えるようになっていきます。

その数なんと、6000語以上!!

毎日の生活の中でぐんぐん獲得していく
ちびっこ達。ほんと凄すぎ!!
改めて、子ども達に拍手を送りたい☆

 

 

一方、今回のお題である
「学習言語」ってご存じですか?

「学習言語」とは
 授業や学習場面で使用される言語
 思考の道具 としてのことば

のことです☆

学校で授業をスムーズに受けるために
必要になってくることばなので

 日常生活語 = ”生活” 必需品
 学習言語  = ”勉強” 必需品

とイメージ頂くとわかりやすいかも(*’ω’*)

 

教科書に書かれている内容や
授業中、先生が話している指示の中には
日常生活ではあまり使わないことばが
たくさん出てきます。

 

例えば…
授業の中で「~と…を 比べてみよう!」と
いう表現。よーーく使われますよね。

でも、「比べる」「比較する」って
日常生活で言うことあるかなぁ…?
 
お菓子の多い・少ないを比較する際
「A君のお菓子、僕のと比べて多いよ!」
なんて言うかなぁ…??

「僕のよりA君の方が多いやん、ずるー」
ですよねww

 

しかも、教科書で使われる「比べる」は
「相違点と共通点の両方を考えましょう!」
という意図が含まれています。

上の例だと
数の違い(相違点)は比較できているけど
共通点はまだ比較検討できていないので、

きっと先生から
「うん。じゃあ、同じところも考えてみて」
と促されちゃうと思います。

え… 難しくないですか…??(;´・ω・)

 

 

というわけで、学校生活ならではの
ことばと使い方が色々あるわけです!

先生の指示をきちんと理解するにも
授業をスムーズに理解するにも
筋の通った説明をするにも
作文するにも

土台になるのは
「学習言語」

なのです☆

 

次回は

入学前の5歳児さん達も
学習言語を習得していけるのか?!

をテーマにお話します(^^)/

乞うご期待♪
 

 

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