こんにちは!
言語聴覚士(ST)の田中美穂です🍀
今年もお花見は自粛… 自粛…
仕方ないけど、今年も静かな春ですね…
3月末ごろ、奈良市内の川沿いを車で通り
満開の桜並木に、思わずパシャリ🌸
今年の桜は、超早咲きでしたね!
さて、前回の記事では、
日常生活語とは一味違う
「学習言語」についてお話しました。
☆ 学校の授業・勉強で使うことば
☆ 思考の道具としてのことば
それが学習言語でしたね!
(詳しくは、こちらをご覧ください)
入学前の年長児さん達にとっては
まだまだ縁遠い学習言語。
年長クラスでは
入学した時ビックリしないよう、
「小学校で使う言葉」を園活動の中に
意識的に取り入れて下さっているところも
多いと聞いています。
少し難しめのことばの指示でも、
何度も聞いて慣れていったり…
長めのお話を読み聞かせしたり…
「遠足で心に残っていること」など
テーマに沿って発表してみたり…
そうなんです!
学習言語は
意識的に使っていかないと習得しにくい
というところがポイント!なんです。
んー… とはいえ…
意識的に使うって、どうすれば?!
入学前から出来る事ってないのかしら…?
5歳頃から発達し始める 学習言語 として、
「語り(ナラティブ)」というのがあります。
「ナラティブ」とは…
出来事を、起こった順に並べ、整理して
ことばで表現することです!
今日園であったこと(事実)でも
もし~したら…(空想)でもかまいません。
今、目の前にあることではなく
頭の中にある記憶・出来事・考えを
時系列にことばで並べ、文として語る
というのが重要なんです!
家に帰って、園で何があったのか
「ねぇ聞いて!あのね…」と話すためには…
1 今日の記憶を時系列に並べ
2 大事なところをピックアップして
3 誰が誰に、何をどうしたのか文章にして
4 自分の感想や思いも述べる
こうやって分析してみると、
自分の頭の中を相手に伝える=語る って
実はけっこう難しいんですね!!
脳の言語領域がフル稼働しております☆
さらには!!
ナラティブの力を育むことは
小学校から始まる「書き」や「作文」の
準備にもなる!と言われています♪
1年生の宿題でよくある ” あのね帳 ”
「先生、あのね」から書き始める日記帳です。
これって
ナラティブをそのまま文字にしているので
初めての作文練習にはピッタリなんですね!
なーーるほどっ!(^o^)ナットク
🌸🌸🌸🌸🌸
よつばの個別指導やプレスクールでは、
「今日あったこと」を
先生に伝える・みんなに発表する時間を
とても大事にしています。
子ども達の話したい!伝えたい!という
気持ちを大事にしながら、ことばを育てる。
フリートークの時間ってホント重要!!
上手くひきだしていけたらいいなぁ♪
【よつばプレスクール】
年長さん大募集中です(^^)/♪
みんなで楽しく小学校準備しましょう!
皆様のご応募、お待ちしております🍀
入学前の土台づくりシリーズ♪
~過去のブログはこちらから~①プレスクールって何?
②ワーキングメモリについて
③音韻認識って??
④5歳頃から育みたい「ことば」 ~学習言語ってナンダ?!~
⇒ 前の記事:5歳頃から育みたい「ことば」 ~学習言語ってナンダ?!~
⇒ 次の記事:2021年度「よつばプレスクール」スタート!