こんばんは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。
2月になりましたね⛄
寒くて屋外での活動も少なくなるこの時期。
小学校では、参観日での劇発表の練習や
六年生を送る会の出し物練習など
文化発表的な活動が多くなるようですね!
台詞を覚えて、みんなで何度も練習して…
楽しいながらも大変な場面も多いようです。
劇って、よく考えれば難しいですものね。
だって・・・
自分のセリフとその前後を覚えて、
斉唱するセリフも忘れずに覚えて、
立ち位置や小道具の使い方を把握して、
緊張するけど大きく聞きやすい声で、
抑揚もつけながら、時に踊ったりして・・・
嗚呼、脳内が本当に忙しいです(;^_^A
みんなよく頑張ってる!すごい!!
【シリーズ発音・構音障害】
第3回の今日は
・「構音障害」って何?
・発達の途中…との区別は?
についてお伝えしたいと思います♪
前回の記事はこちら♪
① 幼い発音? 発音にも発達順がある!!
② 発音しにくい!難関のサ行&ラ行
前回の記事では、
発音(構音)の発達には順序があり
サ行やラ行は特に難しいため
5歳頃に完成する子が多い
とお伝えしました♪
ここで皆さんが疑問に思うこと。それは
「うちの子、サがチャになるけど…
それって発達途中なの?
トレーニング受けなきゃいけないの?」
これだと思います。
トレーニングが必要な程度の
”発音の歪み” を、専門用語では
「構音障がい」と呼んでいます。※「構音」とは
音を構成する、すなわち発音の事を
指します。
構音障害とは、
同年齢の人が正しく発音できる音を
誤って発音していて、なおかつ
聞き手に不自然な印象を与えてしまう
状態。聞いている人が、話の内容よりも
その発音に注意がそがれてしまう状態
と言ってもいいかもしれませんね。
構音(発音)の発達途中の場合もあるので、
音が誤っている=構音障害、ではない
ということを覚えておいてください(*^_^*)
では、構音(発音)の発達途中の誤りなのか?
それとも、構音障害なのか?
どうやって判断しているのかというと・・・
【 構音の習得過程だったら 】
子音の省略(りんご➡いんご、等)や
獲得が難しい音(サ行やラ行)の誤りが
多発します。
さらには、同じ音でも、
単語によって言えたり言えなかったり、
ある時は正しく発音できたりできなかったりと
間違い方が浮動的なトコロも特徴なんです(^^)/
【 構音障害だったら 】
音の間違い方が、ある程度固定されてしまい
どんな単語であっても、
同じ音を同じように間違ってしまいます。
たとえば、
カ行/k/ が タ行/t/へ置き換わって
「すいか」/suika/ →「すいた」/suita/
などですね(>_<)
他にも、
日本語の50音表では表記できないような
特殊な音に歪んでいる場合もあります。
全ての発音が鼻に抜けてしまっている場合や、
舌を使うべき音を、のどで絞り出したような
音で話している場合などです。
とはいえ。
保護者様からすれば
我が子の発音が一番聞き慣れているし、
どこまでが「構音障害」なのか
ピンときにくいと思います。
気になる方は、お近くの言語聴覚士や
ことばの教室の先生などに
一度ご相談してみてはいかがでしょうか?
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