こんばんは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。
寒いですねぇ…
急にぎゅっと冷えてきて、
12月になった途端に冬本番!!
という感じです。
先日、お寺にお参りした際、
きれいに咲いていたサザンカです。
さざんか、さざんか、咲いた道~♪
とっても綺麗(^^)/
何枚も写真を撮ってしまいましたw
さてさて、シリーズでお伝えしております
ワーキングメモリ特集☆
前回までの記事はこちら(^^)/
【 シリーズ ワーキングメモリ 】
「WMって何? ~現在進行形の働いている記憶~」
「WMが弱いとどうなる? ~ あるあるエピソード① ~」
「WMが弱いとどうなる? ~ あるあるエピソード② ~」
「ことばの言い間違い・覚え間違い 原因はワーキングメモリ?!」
「ワーキングメモリ、左脳と右脳で役割が違う?!」
本日は第6弾!!「数とWM」です。
ワーキングメモリは日常生活でも学習場面でも
フル活用されていることは、今までの記事で
お伝えしてきた通りです♪
数を数える時も例外ではなく、
私たちの脳は実はフル稼働しているんです。
今日はそれを実体験してもらえればと♪
まずは、こちらをご覧ください(^^)/
どんぐりがいくつか並んでますね。
何個でしょうか?
これ位ならパッと見て、多くの方が
5個!とすぐ数えられると思います。
これは、3~5個程度であれば
ひとつずつ数えなくても見ただけで
数がわかるという大脳の便利機能を
使って数えているからです。
これがまだ出来ない幼児さんだと、
指さし数えて「い~ち、に~」と
数えることになるわけですね。
同じ5個であっても、こんな風に
バラバラに並んでいると少し
数えにくいかもしれません。
しかし、大人であっても、
数がどんどん増えてくると
ぱっと見では数えられなくなってきます。
たとえば、これ位だとどうでしょう?
私はもう、ぱっと見では無理なので、
心の中で1,2,3,4…と唱えながら
数えました(>_<)オテアゲ
この時、私たちの大脳ではどんな処理が
起きているのでしょうか??
まずは「いち、に、さん、し」と言葉にして
数える際に、どの数字まで数えたのか
覚えておく必要があります。
その時には、ことばの情報を覚えておく
左脳側の「言語性ワーキングメモリ」が
活躍しています。
そして、同時に、どこまで数えたのか
場所を記憶しておくことも必要ですね。
その時には、空間・位置の情報を覚えておく
右脳側の「視空間性ワーキングメモリ」が
活躍しています。
では、さらに増えると、どうでしょう?
もう、多すぎて…
1つずつに数字を書いて数えたくなります。
こうして「数を数える」という作業でも、
ワーキングメモリがフル稼働しています!
左の言語性も、右の視空間性も、
一気に使わないと数えられないんですね。
🍀🍀🍀🍀🍀
数えてる途中で話しかけられたりして
「あ~もう、また一から数え直さなきゃ…」
ってなること、ありますよね?
ワーキングメモリの弱い子達は、日頃から
そのストレスや苦労と戦っています。
「あ~もう、今〇〇してるとこなんだから
声かけないで!忘れちゃうやんっ!!」
って言えればいいんですけど…
うまく伝えられる子ばかりではないんです。
だから、少し様子を見てあげましょう。
一気にたくさん言われすぎて、
処理が追い付かない子、イライラしてる子、
周りにいませんか??
ちょっと情報を小分けにしてみましょう。
一度に見える分量を少し減らしてみましょう。
そのひと工夫で、
イライラせずに取り組めるかもしれません^^
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