筆算 (繰り上がり・繰り下がり)が苦手… 原因はワーキングメモリ?!

2017/12/13 | ワーキングメモリ

こんばんは🍀
言語聴覚士(ST)の田中美穂です。
 

今年はこたつ布団を新しくした田中家。
こたつ布団の裏がボアになっています。
あったかい… 気持ちいい…

 

まさに「こたつむり」状態(笑)

※ あったかいこたつから出られなくなり
  かたつむりのようになった状態

 

誘惑しかないです、こたつ。
抜け出すには強い精神力が必要です。
大変危険です、ご注意ください(笑)

 

 
 

さてさて、シリーズでお伝えしております
ワーキングメモリ特集☆

 

前回までの記事はこちら(^^)/
【 シリーズ ワーキングメモリ 】
「WMって何? ~現在進行形の働いている記憶~」
「WMが弱いとどうなる? ~ あるあるエピソード① ~」
「WMが弱いとどうなる? ~ あるあるエピソード② ~」
「ことばの言い間違い・覚え間違い 原因はワーキングメモリ?!」
「ワーキングメモリ、左脳と右脳で役割が違う?!」
「何個かな?数える時にも、ワーキングメモリ!」
 
 
そして本日は、第7弾!!
「 筆算とワーキングメモリ 」です。

 
🍀🍀🍀🍀🍀
 

以前にお伝えしていた
~算数のつまづき特集~ では
正確に速く計算できないために
指を使ったりしながら苦戦しつつ
計算している子がいますよー!と
お伝えしました。

このような、数や計算のためのスキルを
ある程度習得していたとしても、
ワーキングメモリが弱い子にとっては
”筆算” は難解ポイントなんです。

 

 
例えば、57+28= という式を計算する時、
色々な計算の仕方がありますが、
筆算を作って考えるとしましょう。

 

まず、
1の位の「7」と「8」を頭に一旦
覚えておきます。

ワーキングメモリの脳内デスクに乗せて、 
 10にするには、8+2…
 7から2もらってきて、5残って…
 10と5で、15!!
 

 
一の位を計算するだけでも、WMフル稼働で
こんなに複雑に行っているわけです。

 

さらには!

繰り上がった1を必ず覚えておき、
十の位の5と2に足し合わせて
計算をするわけですね。
 

 

ご覧いただいたように、
筆算をするには計算スキルにプラスして、
十分なワーキングメモリが必須なんです。

これが難しい低学年の間は、
筆算に補助数を書いて計算したりしますが、
高学年になると、2桁同士の計算を
わざわざ筆算するような時間はなく、
脳内で暗算することを求められます。

ワーキングメモリを鍛える必要性、
お伝えできたでしょうか??

 

 

子ども達の脳は、発達途上真っ只中!
どんどん伸びるワーキングメモリの力!!
羨ましい限りです☆

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